痛くなりにくい入れ歯を作る②|大津市の歯医者「東野歯科医院」

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痛くなりにくい入れ歯を作る②

移転や新型コロナウイルス感染予防対策のためブログの更新が遅れてしまいました。

「痛くなりにくい入れ歯を作るべく工夫している点」の2回目です。前回は強い噛む力を受け止めても痛くならない歯ぐきと痛くなりやすい歯ぐきがあり、痛くなりやすい歯ぐきには力が加わりにくいように歯型取りをすることを書きました。

今回は噛み合わせをきめる際の工夫です。これは特に総義歯の場合に重要です。総義歯で痛みが生じる原因のひとつに「ずれ」があります。噛んだときに入れ歯の位置がずれてしまい、歯ぐきに傷ができるのです。特に下顎の総義歯で問題になります。歯ぐきと入れ歯の内面は良くあっているのに噛んで力が加わった際に、入れ歯が歯ぐきの上を滑ってしまうのです。

噛んだ際に入れ歯と歯ぐきの間で生じる「ずれ」をいかに少なくするかは、噛み合わせの決め方にかかってきます。噛み合わせには高さと水平的な位置、上下の歯列が接触する角度が関与します。適切な噛み合わせの高さより極端に低いと、まずは力が入らず噛みにくいですし、見た目も口元に皺がよって良くありません。逆に高すぎると入れているだけで疲れてしまいます。

どの高さが最適かというのを表現するのは難しいですが、私は患者さんの表情を見て決めています。噛み合わせを決める際にちょうどいい高さになると患者さんの頬や口元の筋肉がリラックスし表情がやわらぐのです。

高さ以上に難しいのが水平的な位置です。これがずれると痛くなる入れ歯が出来てしまいます。あるいは食事の際にカチカチと異常に音がする入れ歯が出来てしまいます。じゃあどう水平的に適切な位置を見つけ出すかですが、患者さんの噛み方を細心の注意をはらって観察しながら、噛み合わせを決める際に用いる蝋堤(ろうてい)を削って調整するか、ゴシックアーチ・トレ-サ-という装置を用います。

ある程度時間をとって決めていく必要がありますが、長くしているとかえっていつもと違う場所で噛んでしまうこともあるので、数回に分ける場合もあります。

歯型取りと噛み合わせを決めたら、次は技工士さんにお願いしてピンク色の蝋の上に人工の歯を並べてもらいます。(蝋義歯といいます。)この蝋義歯を患者さんのお口に入れてもらい噛み合わせ、見た目に問題がないか確認します。問題があればこの時点で修正します。場合によってはもう一度噛み合わせを決めなおす場合もあります。

このように完成までになるべく修正を行ったうえで義歯を完成させます。完成までに多少通院していただく回数が増えますが、完成後の不具合がなるべく生じないような入れ歯づくりをこころがけています。

 

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