生え替わり、グラグラしているのに抜けない。そんな乳歯の抜き方
乳歯から永久歯への生え替わりは通常6歳ごろ、下の真ん中の前歯から始まります。早いお子さんは5歳ぐらいから始まったり、逆に7歳になってもまだという場合もあります。生え替わりが遅いと親御さんとしては心配されるでしょうが1年程度遅れなら特に問題はないと思います。
生え替わりは、始め少し動いていた乳歯がだんだんとグラグラしてきます。そうこうしていると舌の先で歯を押すと倒れるような感じになってきます。ここまでくると食事の際に痛みがあったり、歯磨きがしにくくなってくることがあります。早く抜けてほしいのですが、なかなか抜けてくれないこともあります。指で触って揺らしてみるけど、なかなかとれない。こんな時はどうすればいいのでしょうか?
- まず、どちら側によく揺れるのか確かめます。指を使って乳歯の先端を押してみて、内側(舌側)に倒れやすいのか、外側(唇側)に倒れやすいのか確かめます。
- 次に倒れにくい側に指で押します。よく見られるのは、舌の先で押すと外側(唇側)には完全に倒れるのに内側(舌側)にはほとんど倒れない状態です。この場合は指で内側(舌側)に向かって歯を押します。チョット痛みが出る程度押すことを続けてください。倒れやすい側にいくら動かしてもなかなか抜けません。倒れにくい側に押すのがコツです。
- 内側、外側両方に簡単に倒れるけど、それでも取れない場合はどうすればいいでしょうか?そんな時はねじってみてください。右にねじったり、左にねじったり。そうすると取れると思います。
抜けた場合は多少出血します。その場合はガーゼや脱脂綿、なければティッシュペーパーを指先程度の大きさに固く丸めて抜けた場所で5分程度噛んでおくと血が止まります。
以上のような方法を試してみて、それでも抜けない場合は当院にご連絡ください。その際お子さんには「どうしても抜けないから歯医者さんでとってもらおう」となるべくお子さんが納得できるように話しておいて頂けると、怖がったりなさらないので良いと思います。